遠(とお)く煤(すす)けた鉛空(なまりぞら)
こんな汚(よご)れていたっけな
濁(にご)り 冷(さ)めた通(とお)り雨(あめ)
それとも 染(し)みる目(め)のせいかな
どこで気(き)づいただろうか
どこで違(ただ)えただろうか
今(いま)も大(おお)きく見(み)えるものは
もうこれくらいなんだよ
言葉(ことば)を失(うしな)って
着(き)ぐるみで着飾(きかざ)って
瞼(まぶた)を傷(きず)つけるだけ
大人(おとな)になってしまったの
子供(こども)のままでいられないの
好(す)きなものも愛(あい)せないで
嫌(きら)われ者(もの)になっていくの
自分勝手(じぶんかって )に死(し)ねないの
言(い)いたいことも言(い)えないなら
ボクは何(なん)なの 誰(だれ)なの
ねえ ~
檻(おり)の中(なか)は狭(せま)い
身体(からだ)は大(おお)きくなるのに
君(きみ)と過(す)ごしたこの世界(せかい)が
棘(とげ)だらけで痛(いた)いんだよ
逃(に)げ出(だ)してしまいたいな
傷(きず)が爛(ただ)れていく前(まえ)に
目(め)も当(あ)てらない顔(かお)だ
心(こころ)がお釈迦(しゃか)になりそう
傷(きず)つけあって 喧嘩(けんか)して
明日(あした)も仲間(なかま)と言(い)えたあの頃(ころ)と
違(ちが)うのは 他(ほか)でもない
ボクの望(のぞ)んだボクだった
知(し)ったふうな口利(くちき)くな
馬鹿(ばか)の一(ひと)つで決(き)めつけるな
君(きみ)はどうなの 答(こた)えてよ
ねえ ~
何(なに)をゴミに出(だ)した
手(て)に余(あま)る思(おも)い出(で)は捨(す)てた
泥(どろ)まみれの今日(きょう)も
これが幸(しあわ)せと信(しん)じたかった
ボクを手放(てばな)して
拾(ひろ)う明日(あした)すらないようだ
流(なが)れていく
放(ほお)って 振(ふ)り切(き)って
身勝手(みがって)に破(やぶ)った「もういいか?」
逆剥(さかむ)けのココロに
どうして触(ふ)れてくれるの
大人(おとな)になってしまったの
子供(こども)のままでいられないの
好(す)きなものも愛(あい)せないよ
嫌(きら)われ者(もの)じゃ愛(あい)せないよ
どの身勝手(みがって)も 優(やさ)しさも
誰(だれ)の仕業(しわざ) 誰(だれ)のため 誰(だれ)のせい
それはボクだよ そうでしょ
ねえ ~