何回目の冬かしら
独り見る雪、夜の空
まだ慣れてないの
まだ感じないの
見通しのいい左肩
声かければ
すぐにだって“待って”なんて言って
すっと傍寄った、あなた、触れそうね
あなた彼方消えていって夜は
泣いて、泣いて、泣いて
しわになった手を重ねたの
涙、枯れて
何回目の春かしら
若い二人が夜の下
“僕ずっと何年も君忘れない”って
珍しく頬赤くして言ったの
夜が来たら隣にはいつも
あなた、あなた、あなた
春も夏も秋も真冬も
あなた、あなた
悲しい時には悲しい歌を
寂しい時には寂しい歌を
ただ、口ずさんでた
思い出残る日々
1秒を永遠、10年を一瞬に
変えてしまった二人
思い思われ日々流れた
二人、二人
あなた彼方消えてった夜は
泣いて、泣いて、泣いて
とても長い恋の物語、
終わりなんて
ああ、独りなんて
何年生きたって
そう、夜になって
思い出すのは
あなた