私が若かった頃
人生は舌に触れる雨粒のように甘く
私はそれを愚かな遊戯であると嘲笑った
夕風が蝋燭の火を弄ぶように
数え切れない夢と素晴らしい計画は
いとも脆く崩れやすい砂の上に積み上げられた
私は夜に生き、眩しい日差しから目を逸らした
そして、いたずらに月日を過ごしていたことに気づいた
私が若かった頃
沢山の酒の歌が歌われるのを待っていた
無数の我が儘な喜びは私の前に差し出され
私の両目は数多な苦痛から目を背けた
足早に走り出せば、たちまち時間と若さが尽きていった
自分の人生を振り返るために、立ち止まることはなかった
今に思い出せる会話は、自分にまつわることだけ
そして、他のことは何ひとつ分からなかった
昨日、月は蒼く
狂ったような日々は常に新しいものをもたらした
私は若い命を魔法の杖のように使い
無駄なことや虚しさについて考えることはしなかった
愛の遊戯を傲慢と自負心で演じ
灯した火はすぐさま消えていった
友達は一人ずつその姿をくらまし
いつしか私だけがステージの上に残されていた
ひとりで演劇を終わらせるために
未だ歌われていない歌が私のことを待ち続け
私は舌に垂れる涙の苦味を感じている
やがて、昔のツケを払うときが訪れた
そう若かりし頃の・・・