悪魔が忙しすぎて
死が少しばかり蔓延し過ぎたら
彼らはお前も知っての通りの名前で私を招く、
私一流のやり方を求めて。
紳士達にとって、私は富裕の令嬢(不幸)であり
ご婦人方にとって、私は素敵な準爵(不意打ち)だ
しかしながら、好きな名前で私を呼んでくれ
どのみち同じことだ
私はお前のスープの中に入ったハエ
私はお前の靴の中の小石
私はお前のベッドの下のエンドウ豆
私は皆の頭に出来たコブ
私はお前を滑らす皮
私は皆の尻に刺さったピン
私はお前の悩みの種
お前をのた打ち回らせて苦悶させる
そう、お前が邪悪ならとても簡単だ
これこそ人生ってもんだ、分かるだろ
悪魔も私に挨拶する
邪悪だからこそ全てこなすのさ
見返りなく
欲しいのはお前の涙だけ
子供達を悲しませている時
手に入る飴がある時
盗まれるに任せている財布がある時
階段につまづいているおばあさん達がいる時
私はそこに、その曲がり角の先で待っているだろう
これはゲームだ。加われて嬉しいよ
カモはいつでもいるからな
そして、お前が邪悪ならとてもやり易い
これこそ人生ってもんだ、分かるだろ
悪魔も私に挨拶する
邪悪だからこそ全てやり遂げるのさ
見返りなく
欲しいのはお前の涙だけ
私は暗黒の全てに、忠誠を誓う
また私は自身の劫罰を受けた魂にかけて誓う
仰せのままに、王ベルゼバブ
私のような変わり者はお目にかかったためしが無い
自分の仕事だけではないのに、しかし愉快にやっている。
私はお前を眠らせない恐怖
私は壁に浮かぶ影
私は来たる怪物
私はお前の頭蓋骨の中の悪夢
私はお前の背後の短剣
運命の気まぐれな変わり目
私はお前の心臓を慄かせるもの
突然始まる、刺すような痛み。
また、お前が邪悪ならとてもたやすい
これぞ人生、そうだろ
悪魔も私に挨拶する
私は邪悪だから全てをこなす
見返りなく
欲しいのはお前の涙だけ
見返りなく
欲しいのはお前の涙だけ
見返りなく
欲しいのはお前の涙だけ
邪悪でいるととても孤独になる
笑顔を見る為に私に何が出来るだろう
かすめる程度のものでさえ
そして、お前が邪悪なら誰もお前を愛さない
なんてな!
俺はお前の涙だけで満足さ