格子戸をくぐりぬけ
見あげる夕焼けの空に
だれが歌うのか 子守唄
わたしの城下町
好きだともいえずに
歩く川のほとり
往きかう人に
なぜか 目をふせながら
心は燃えてゆく
家並が とぎれたら
お寺の鐘がきこえる
四季の草花が咲き乱れ
橋のたもとにともる
灯のように
ゆらゆらゆれる
初恋のもどかしさ
気まずく別れたの