訪れる最後の朝
道行く人とぶつかる肩
たばこに火をつける事だけ
随分上手くなったもんだ
力なく開いた指から
ずり抜ける あの夜を想い
信じていた僕の指から
消えていく あの日々を想い
ゆっくりと、駆け足で進む時計
まだこの椅子に残ったままの
温かいあなたの影
満ちた時 太陽が優しく目を閉じ
肩をたたく
ゆっくりと、駆け足で進む時計
まだこの机に残ったままの
温かいあなたの影
満ちた時 青空が優しく目を閉じ
肩をたたく
お別れのそよ風
あなたが「よく」見えるよ
さようなら
さようなら
さようなら
あなたよ
さようなら
さようなら