今夜あなたにウィーンから手紙を書いたら
あなたはわかるでしょう
私が不在を選んだことが
最後のチャンスとして
私たちの空はとても重くなってきた
今夜あなたにウィーンから手紙を書いたら
ウィーンの秋がどんなに美しいかと
とても美しくて何も考えず
私は去りたかった
私は1人でウィーンにいる
ウィーンを歩き 夢見る
遠くのワルツの3拍子
それは影が
振り向いて溶け込むみたいだ
何と美しかったことか ウィーンの夜は
あなたの手紙は私のと入れ違いになったでしょう
いいえ私はあなたに来てほしくはない
私はひとり
自由でいたい
あなたから逃げてウィーンにいるのが楽しい
オーストリア人の老女が
ウィーンにしかいないような
私を家に泊めてくれた
紫と琥珀色の
思い絹のカーテン
それは美しい ブラインドをとおして
サンテチエンヌ教会が見える
夜になると
その青や灰色や藤色が
屋根の上の夜が
美しい ウィーン
もうすぐ1週間になる
すでに私が1人でウィーンに来てから
不思議な事に 偶然
この前の晩 私は出会った
ロンタチーニの私たちの友人に
もうすぐ1週間
彼らはウィーンを通り過ぎた
何も聞かなかった
ただ驚いていた
私が1人でウィーンにいることに
私は散歩する
大丈夫
そして何週間も
私は1人でウィーンにいる
あなたからの手紙はほとんどない
多分どこか他の場所に
あなたは私の思い出を見つけたのだろう
私は読書し 手紙を書く
でもウィーンの秋は何と長いのだろう
このダブルベッドで
夜には私は凍える
突然 私はあなたに傷つけられる気がする
ウィーンは何と長い ウィーンはなんと遠い
今夜あなたにウィーンから手紙を書いたら
あなたは来なくてはならないと思うでしょう
私は去った 許して
私たちの空は重くなりすぎた
あなたはパリからウィーンへ
見えない鎖で
あなたは私を見て 私は思う
無関心を装って
私を無視して私をとどめていたと
今ウィーンは真夜中
モナムール 来てほしい
私は自分を捨ててしまった
とてもきれい 秋は
あなたといっしょにいたい
美しいウィーン あなたと ウィーンに