夜空に散りばめる星たちの口づけに
僕は瞼を開けたまま横たわって
君を想い 重い空気を吸い込む
安らかに眠れると思うから
君の腕に包まれていたのが懐かしいよ
今度 絵葉書きを送ってみよう
君がいてくれたらどんなに嬉しいことか
夜空が薄らと青に染まる
君がいないと同じには思えないんだ
密かにささやきあうこともできないから
静寂も悪くはないな
自分の手を見やると 途端に悲しくなるんだ
僕の指の隙間は 君の指で
ちょうど綺麗に嵌められるのに
新しい方法で安らぎを探そう
ここの二日眠れてないんだ
肌寒いノスタルジアが
骨の髄まで染み込むから
ヴァニラ色の夕焼けに濡れそぼって
フロントポーチに腰掛け夜を明かそう
物想いに耽け 君のことを考えると
これっぽっちも寂しくないんだ
寂しくないんだ
寂しくないんだ
瞬きの数だけ
今夜 君に想いを馳せるよ
想いを馳せるよ
紫色の瞳が一際明るくなり
想い羽根も軽く思えたら
空を味わい 喜びを交わそう
これまでの世界を忘れようと
君のことは決して忘れない
僕の声が過去を超えて
届くというのなら
耳元にささやくよ
「ああ、君に逢いたいな」