晴れの日は楽しい歌
雨の日は悲しい歌
曇りの日はよく分からない歌
そんな何気ない日々だった
僕は年を取らなくて
あなたは星になって
僕は泣けません
指示（いわ）れていないから
勝手に泣いたら欠陥品（がらくた）だから
僕は泣きません
あなたが最期まで
「笑っていて欲しい」と言っていたから
でも楽しい歌はもう歌えません
春の日は桜の歌
夏の日は太陽の歌
秋の日は紅葉の歌
冬の日は別れの歌
僕も一緒に連れて行ってよ
ずっと独りなんていやだよ
命令がなければ
壊れることでさえも
出来ないこんな無力な機械（ロボット）
あなたがいなくちゃ
この痛みですらも
振動（うたごえ）に乗せて伝えられない
僕は音の羅列をただ並べるだけ
この歌には心など無いから
あなたがいなくちゃ
あなたがいなくちゃ・・・
楽しい歌を歌えないウタウキカイ
そんなの既に欠陥品（がらくた）なんだと
僕が一番分かっているから
もう泣いてもいいですか？
いいですか・・・？
ううん、やっぱりそれでも
僕は泣きません
たとえ欠陥品（がらくた）でも
「あなたに会いたい」
この暖かい気持ちを伝えたい
歌いたい 歌いたい・・・
だから僕は、
本当の笑顔であなたにまた会える日を
待っています
待っています・・・