古い雑誌のカラー写真をぼくはもっている
そこにはワールドカップのチャンピオンたちが写っていた
髪をきれいにして目はボールに集中していた
それは遠い昔のこと 空を飛んで行った
ぼくはたくさんのボールを見たけれど太陽はそこになかった
両手を針で切って ぼくは夜を待っていた
暑い夏だった
でもぼくらは抱き合って眠っている間
自分たちのことを夢で見ていた
緑のフィールドと青い海
別の空 別の人生
すべての花はこの世界からなくなった
だってボールは 決して空気を変えないから
もう時間は過ぎない
でも夜に 風にさらされた皮と糊の間に
100人のこどもが見える 僕に似ている
そしてボールは遠くに飛ぶ 太陽よりも高く
そしてぼくはキックで目覚めた 太陽はなかった
でももし夢を探しに戻るなら この夢は実現する
限りないフィールドがある それを一息で走る
この世界にぼくらだけのために作られた
緑のフィールドと青い海
別の空 別の人生
すべての花はこの世界からなくなった
父がぼくの遊ぶのを見ているのが嬉しかった
父と話しながら家に帰るのが好きだった
緑のフィールドと青い海
別の空 別の人生
すべての花はこの世界からなくなった