白樺揺れる 高原に
竜胆咲いて 恋を知る
男の胸の 切なさを
啼け啼け山鳩 幾声も
夜霧の駅に 待つ君の
俤強く 振り棄てて
儚や月に 泣き濡れし
白衣の袖よ いつ乾く
人目も草も 枯れ柳
うらみも恋も 散る宵に
ふとまた逢えば 増す想い
未練が夜も 眠られず
幾春秋を さ迷えど
まことの縁 結ぶ日は
月よりの使者 思い出の
竜胆抱いて 来るという