彼らは牧場を持っている
ナンバー51という名の
彼らは牧場を持っている
ナンバー51という名の
照りつける日差しの中
行儀よく座りながら
素早く通り過ぎないと
それを見ることは出来ない
彼らはあれを着陸させる気だ
ちょうどあの歓楽街に
彼らはあれを着陸させる気だ
ベガス・ストリップに
彼らはあれを着陸させる気だ
そして船の中から
光の方へ
歩み出て
挨拶するつもりだ
ラジオでそれが流れた時
俺はグレート・ソルトレイク沿岸を
あてもなくドライブしていた
追い越し車線に入ってすぐに
我を忘れ
ブレーキも忘れ
法律も忘れ
雨の事も忘れた
彼らはチャンネル9と
アマチュア無線全域で喋っていた
対向車線の車もUターンして
俺と一緒に南へ向かった
道路がひどく混雑してきたので
砂漠へと車を走らせた
頭では恐怖を感じていたが
心は自由を感じていた
砂漠はぬかるみと化した
みんな知っていたようだ
誰もが悪寒を忘れようとしていた
そのあと衛星放送で声を聞いた
彼らはビルという名のグッドマンから
インタビューを受けていた
もうすぐラスベガス
ショーが開かれる場所
彼らは遠路はるばるやってきて
俺は今日まで生きてきた
最低でも
挨拶しに行かなくては、ハロー