約束はいつも 日暮れでした
珈琲はとうにさめてました ほんとです
言分けは 何故か同じでした
微笑みはほんの少しでした
淋しかったのです
全くあなたの 気まぐれだけは
逢うたび 悲しくなる程でした
不意に黙り込んでしまう
誰か好きな人が 出来たからですね
さよならは いつも夜更けでした
なんとなくおびえてた私です
触れる手は いつも冷えてました
やさしさはとうに消えてました
ほんとです
いたわりは 何故かたまにでした
くちづけはほんの少しでした
淋しかったのです
全くあなたと 別れてからは
毎日ぼんやり することばかり
あなた旅へ 出かけたのは
たしか泣いて 抱かれた日の夜ですね
想い出は いつも涙でした
それほどに 愛してたあなたです
全くあなたの 気まぐれだけは
逢うたび 悲しくなる程でした
けれど今になってあなた
それがなつかしくて 胸痛むのです
あの頃のような 日暮れでした
振り向けば 風の中ひとりきり