孤高へ埋もれた
花の種を啄む
砂に喰い荒らされた
肌を繕いながら
委ねる暴風の波に巻かれてみれば
祈りは塵へと掻き消える
追えば遠ざかる
アカシアの影を見た
憂いを孕み
風切羽は舞う
眠れずに一呼吸と魂を引き換えて
決めかねる命を委ねる
暴風の波に巻かれ
あなたの元へ行けるならこの体さえ
要らない
それでも
過ぎ去れば熱風は頬を掠めて過去へ
過去へと流れ
息をつけば塵の向こうから
目を見開けと亡霊たちが
呼びかける