君をみつけたのは そうさ 僕の方
黒い瞳には 春が映ってた
小鳥のような声で笑い
気ままな娘を気取ったね
そして二人は 優しい風の中
淡い夢と接吻(くちづけ)ばかりの
とても急いで 咲く花びらのように
二人の上に 太陽がくるおしく降りそそぐ
甘やかな日々が 永遠(とわ)に過ぎ去って
想い出の中に 深い雪が降る
僕のコートにくるまって
頬寄せた遠い街角
君はいつも 幸福(しあわせ)をためらい
哀しみ隠し 未来に目を伏せた
いつの日か君を きっとさらいに行くよ
悪い僕の手紙が 溶けてゆく 炎に
“愛しているの” 今も聞こえてくる
君の素直な透き通る涙が
僕はこんなに大人になって初めて
恋をしたのに 今では何もかも 失くした
失くした 失くした