そしてその夏が来て
あいまいな約束を
待ち焦がれた浜辺のプリンセス
痛いくらいにやけた
肩を抱かれることを
あの夏からずっと夢見た
夢ばかり見ている女と
言われてもかまわない
ブルーのカクテル
海が向こうに見える
恋が始まる前から
ふられた女でも本気は
気楽な一人
淋しいふりがしたいだけ
紅いグラデーションの
人影消えたビーチ
砂を遊ぶ指もあきて
フードかぶって
ひざを抱えたままで
波の歌を口ずさんでいただけ
熱帯のスコール いつでも
忘れずにいたい 夢からさめたら
熱いシャワーを浴びて
逃げ隠れしない夏が
憎らしいほどステキ
これからの物語でも夏で始まるの
ずっと未来にでも逢えたら
運命と思える
記憶の中では時は
綺麗に変わるから
見つけた恋の数だけ
肌を焦がしたい