空いっぱいのトンボが、夢の中で田んぼの畦をとびこえる。
そんな夢を見て、なぜだか初恋の気分。
牽牛と織姫は、毎年決まった時に逢い、そして引き裂かれる運命。
青い海、白い砂、声も無く二人の足跡が寄り添いながら続く。
風が歌っている。雲がついてくる。
どうして二人は手をつなぐ勇気が無かったのだろう。
あなたを思う夜、ぼんやりしていたらふいに寂しさが強くなったけど、
故郷の月も希望を与えてはくれない。
一人ぼっちで冷たい雨の中、花は香りを失い、取り戻すことはできない。
あなたを思う夜、夢から覚めればなにもかもむなしくて、目の周りが真っ赤になってしまった。
私はやっぱりあなたを忘れられない。
私は一人残されて、あの恋の歌を歌い続けている。
天の星もバカな私を笑っている。
若者よ、青春はやがて終わり、ひげもすぐに白くなってしまう。
注意していないとチャンスは通り過ぎてしまう。
気付いてない?人生のチャンスは2度と来ない。
月と供に夢を見よう。