白い花が咲いてた
ふるさとの遠い夢の日
さよならと云ったら
黙ってうつむいてたお下げ髪
悲しかったあの時の
あの白い花だよ
白い雲が浮いてた
ふるさとの高いあの峰
こだまがさよならと呼んでいた
淋しかったあの時の
あの白い雲だよ
白い月が泣いてた
ふるさとの丘の木立に
涙の眸(ひとみ)でじっとみつめてた
あの白い月だよ