軋みがちな 車輪の軸に さあ油をさして 床を転がしてみよう
散らかりがちな デスクの上を かきわけながら 煙を吐いて進む
頬杖つく人たちの 腕のアーチ橋をくぐって
キスして手を乗せよう あしたのまぶたに
手を振る誰かは 君に似ている
そっと指で摘んで そばにいてくれと
育て飽きた花を 愛せるか
飽きてみても 見つけてみても 何もなくて 何もなくて
間に合わせで つくった軸を いつまでもつかな どこまでもつかな
電車を待つ人たちを ぼんやりを横切って
追
いかけてく
キスしてさようならだ 過ぎ去ってく日々に
手をもつ誰かは 君に似ている
ぎゅっと指でつかむ ハンカチ風に舞う
見飽きた手品を 愛せたら
もういちど ほら、もういちど