この町は相も変わらずも不機嫌で
浮かび上がる雨の軌道さえどうかしている
「さぁ、早く逃げなさい」 言われなくたって
解き放たれた夜が音と僕を狩りに来る
選べないのなら受け入れましょう
きっとそれは僕を選ぶということ
麻酔の効きが鈍っていくのを
色の鼓動が終わっていくのを
ただ覚えるだけの夢の中で
僕は、僕を変化(こわ)せる
戸惑いは呼吸さえも躊躇させ、停滞
今日もこの部屋の心模様は生時々死
「さぁ、早く乞いなさい」 そういうのにも疲れて
朝に代わる何かなら、別にもういらない
機能しない神など棄てればいい
きっとそれは僕を…
赤を青と言えることでさえも
君を僕と言えることですらも
難しいと思えなくなれたら
僕は、僕を解放(ゆる)せる
生きたくない 死にたくない
生きたくない 死にたくない
生きたくない 死にたくない
生きたくない 死にたくない
麻酔の効きが鈍っていくのを
色の鼓動が終わっていくのを
ただ覚えるだけの夢の中で
僕は、僕を出来(まも)れる
赤を青と言えば赤は青く
君を僕と言えば僕は君に
そうだ 僕がいる世界で、此処で、
僕は、僕を、救済(すく)える