机の上の赤毛のアンに
しおりがわりのあなたの手紙
涙にしみた青いインクが
遠い昨日ににじんでいるわ
悩みといえばソバカスなんて
今おもったら夢のようだわ
キスがちっとも甘くないこと
気付いてからの味気ない日々
CSNYなど聞きだしてから
あなたは人が変わったようね
髪をのばして授業をさぼり
自由に生きてみたいと言った
みんな自分のウッドストック
緑の園を探していたの
夢ひとつずつ消えてゆくたび
大人になった味気ない日々
他の娘連れたあなたの背中
ウインドウ越しに元町で見た
背のびをしてた自分の影を
舗道の上に見つけて泣いた
若い季節のかわり目だから
誰も心の風邪をひくのね
童話の本を閉じてしまえば
全てまぼろし味気ない日々