(故郷へ)帰りたくて、彼は帰りたくてたまらない
彼は帰りたくてたまらない
帰りたくて、彼は帰りたくてたまらない
彼は帰りたくてたまらない
昨日、誰も(彼に)さよならを言いに来なかった
列車は出発した、(彼に)ハンカチを振るものは誰もいなかった
そして、ほんとうに、彼は少し悲しそうに見えた
私は、あなたのことだから、あなたは現れると思った
彼はここを去って行く、あなたからも、あなたのまわりの
人々からも去って行く、彼は、今のあなたの人生が綴られていく
世界(物語)のことを何も感じていなかったのだ
(彼には)先のことに見通しがある訳ではなかったろう
彼は、立派な父親にも、よい息子にも、それに、競走で一等賞にもなることもないだろう、しかし、彼は覚えていくのだろう
彼の(人生という物語の)小さな本に、
(彼の)故郷の最も美しい字句で、書き加えていくことを、
そして、あなたが新聞に彼の名前を見ることはないだろう
彼に名声が訪れることは決してないだろう
しかし、夜明けの屋上で
彼の結ばれた口元は(声を)もらす
いま、来なかったあなたに、少しだけ
(駅の)プラットホームでさよならを言ったとき
(彼は)本当は、決してさよならを告げたくはなかった
そして、いま、彼は帰りたくてたまらない
(故郷へ)彼は帰りたくてたまらない、帰りたくて
帰りたくて、彼は帰りたくてたまらない
彼は帰りたくてたまらない
帰りたくて、彼は帰りたくてたまらない
彼は帰りたくてたまらない
帰りたくて、彼は帰りたくてたまらない
彼は帰りたくてたまらない