青い落葉を舞い散らして
時間通りにバスが着いた
鞄ひとつだけ持って私は乗る
送らないでと頼んだのに
やはりあなたは顔を見せた
うまくお別れが出来るでしょうか
生意気ですけど ひとつだけ言わせてね
あなたを心から 愛してた
私はあなたを 悪者にしたくない
だからひっそりと 離れてゆく
町の境をバスが過ぎて
ひとつふたつと席が空(あ)いて
道連れも出来ずひとり私はゆく
指があなたをなつかしがる
耳があなたを追い求める
だけどここに来て戻れはしない
生意気ですけど ひとつだけ言わせてね
あなたは素晴らしい 男性(ひと)でした
私はあなたを 不幸にはしたくない
だから自分から 離れてゆく