夜のマントの上で
月が輝いている
きらきらと輝いている
権利を主張するために
「黒人に自由を
奴隷商人に鎖を」
サンバランド
私のもっていない何を持っているのか
父はとても貧乏で
すばらしい遺産を残した
「何者かになろうとするなと
心から言った
気をつけろ
新しい奴隷商人がやってくるから」
みんなは残念だと言う
私の肌が黒いことを
まるでゴミみたいに
舗道の上に捨てられた
彼らは不満を知らない
私の成熟した人種の中での
今私たちは声をあげよう
一つの思い出のように
アヤクチャからアンゴラへ
ブラジルからモザンビークへ
誰ももう口を挟まない
私たちは一つの物語なのだ