朝が過ぎる 毎日同じように
恋が日常になってしまうと
私たちはいっしょに暮らすようにできていない
愛しあうだけでは足りない
おかしなことに 昨日までは退屈だった
私たちには見つけられなかった
うまくゆかない時間のことを話す言葉を
今私たちは別れねばならない
10万もの言い残したことがある
それはあまりにも短い時間で心に重すぎる
私たちは別れる時と同じように愛しあった
明日のことなど考えずにただひたすらに
明日と言う日はいつもあまりにも唐突に訪れるから
さよならは時にはあまりにうまく過ぎてゆくから
私たちはするべきことをする 自分の役割を果たす
互いを見て 笑い 少し自分を見せる
私たちはいつも何か忘れる
別れを告げるのは簡単ではない
遅かれ早かれ私たちはわかりすぎてしまう
多分明日 それとも今夜かもしれない
すべてを失ったわけじゃないと言うだろう
この終わりのない小説から おとぎ話を作ろう
でも私たちはそれを信じるには年を取り過ぎた
私たちは別れる時と同じように愛しあった
明日のことなど考えずにただひたすらに
明日と言う日はいつもあまりにも唐突に訪れるから
さよならは時にはあまりにうまく過ぎてゆくから
ロミオとジュリエットとその他の人は
あなたのほんの奥深くに平和に眠っている
私たちのような単純なお話は
誰も書かなかいだろう
おいでお嬢さん もう行かなくては
ここに私たちの思い出を置いて
もしよければいっしょに出よう
彼女が私たちを見る時
カフェの女主人は
また言うだろう「またね 恋人たち」
私たちは別れる時と同じように愛しあった
明日のことなど考えずにただひたすらに
明日と言う日はいつもあまりにも唐突に訪れるから
さよならは時にはあまりにうまく過ぎてゆくから