馬車に乗せられて 身柄を移された私
そう人知れず去った亡命貴族
屋上に咲いた あの美しい花を
どうかあの人のもと はなむけに
そう思い出の中の 兄妹(わたしたち)は
いつでもあの人に教えられたまま
悲しいから笑っていた
嬉しいから泣いていた