このまま
形ない暗闇で 光は
希望を溶かす
煙に巻かれた 部屋
その日は
無防備な雨 肌
触れ 冷め
答えを迫られた
殺すような 瞳に
骨に乗る肉を
削ぎ落としては
消えてゆく街
先回りする名前
背中を見つめる
明日 誰か微笑めば
この部屋さえ見失うから
畝る手が 根張らす眼が
からだを腐らせて
ゆくようだ
あの時
進路を間違え
わからない、
どちらにせよ 壊れていく
今はもう 毒の体
落とした涙を
吸上げては
肥えてゆく望月
意識が痺れてきた ので
今日を諦めて
どの道
こうなることは
わかっていた
今夜は
ただ命を
口噤むところへと