忙しさに身をまかせて
母の日さえとうに忘れてた
幼い頃の私をなつかしむ気持ちがわかる
あなたの人生には いつも私がいるのに
新しい年を迎えるたび 離れてゆく
母はいつまでも 子どもに追いつけない
陽ざしが部屋の奥まで
差し込むころまでに会えるだろうか
今こうして生きてることさえ
あなたの望んだ道じゃない
ようやく人の世が見える年頃になり
今もう立ちどまっていては ひとときが惜しい
あなたの人生はいつも待つことばかり
それでもなぐさめのことばはいらないだろう
母はいつまでも 子どもに追いつけない