霧雨の零れる断崖 苔むす塔の上
人々に恐れられし竜が住む
堅牢な人を寄せ付けぬ 冷たい鉄扉
幾重にも巻き付いた鎖が縛る
燃え盛る瞳
追撃の翼
漆黒の鱗
血の滲む鉤爪
轟く雷鳴地を裂く嘶き
闇に立つ
破滅の風
灼熱の雪
失われし竜の涙
混沌の火
絶望の使者
凍結の息吹を纏う
崖を降り村人を攫う 古の竜に
人々は為す術もなく逃げ惑う
悲しみが渦巻いた村を愁い若者は
決意に満ちた瞳でその場を去る
光宿す瞳
玉鋼の剣
鋼鉄の鎧
牙をも砕く盾
右手に疼くは光の紋章
闇を断つ
虚無の閃き
覚醒の瞬間(とき)
引き出すは光の力
深淵の矢
聖なる祈り
勝てずとも運命(さだめ)に挑む
光る剣に意識を集め竜の闘気を身に浴びる
握り直した剣を構え竜に向かって飛翔する
弾かれた剣再度翳して赤く燃える瞳に突き刺した
光と闇が弾ける
燃え盛る瞳
光宿す瞳
追撃の翼
玉鋼の剣
漆黒の鱗
鋼鉄の鎧
血の滲む鉤爪
牙をも砕く盾
右手に疼くは光の紋章
闇を断つ
虚無の閃き
覚醒の瞬間(とき)
引き出すは光の力
深淵の矢
聖なる祈り
勝てずとも運命(さだめ)に挑んだ
宿命の闘いは死を告げる
聖戦と呼ばれし終のクロニクル