彼が屋根裏で人形の服をかえているのを
父親が見ませんように
口紅をつけるのを誰も見ませんように
紙でおっぱいを作るのを
誰も見ませんように
学校の少年たちが知りませんように
彼の目が体操の方を見ることを
彼がダンスや水彩画を好きだと
サッカーや曲芸よりも
誰も見ませんように
彼が9歳の時に
クローゼットだけが彼の庭だったことを誰も知りませんように
窓から雨が降り続くのが見える時
疑いが行く手を踏みにじる
誰も見ませんように
彼が16歳の時 具体的になった
ふりをすることの重さが
誰も彼の秘密を知りませんように
君が誰に恋したのか見てごらん
誰も見ませんように
噂が君を悩ませ始める
みんなは疑い始めている
パンツやその色について
歩くときの女ぽい動きを
誰も見ませんように
誰も見ませんように
生物学的なことで彼が泣くのを見ませんように
科学は知らないのだから
論理で彼が苦しむのを見ませんように
神が間違えたのだから
誰も見ませんように
誰も見ませんように
セックスとダンスの日々が過ぎる
笑い セックス ファッション そして自由
祭は流れ星の間だけ続く
そして孤独なソドム（男色）の真っ最中に
誰も見ませんように
君は鏡を見るのが好きじゃない
時間は君に同情しなかった
時には年を取るのはもっとつらい
それ以上続かないとわかって
誰も見ませんように
誰も見ませんように
生物学的なことで彼が泣くのを見ませんように
科学は知らないのだから
論理で彼が苦しむのを見ませんように
神が間違えたのだから
誰も見ませんように
誰も見ませんように
君は太陽や月になるために生まれた
淑女や紳士として生きた
心をもった女性 誰も喜ばせない
君の中では よそ者として