もうすぐ夜だった
君といっしょにいた
ふたりで
海辺に
もうすぐ夜だった
砂の上に
またしるしが残った
ぼくらの愛の
思い出す
君の話したことを
ぼくは見ていた
ヨットが通り過ぎるのを
白いヨットが
風に帆をはらませて
最後のヨット
もうすぐ夜だった
もうすぐ夜だった
他の事は忘れた
君の声も
君の名前も
もうすぐ夜だった
それから君に会っていない
もう知らない
君のことは どんな人生を生きているか
思い出す
何よりも
ヨットが
ぼくらの愛をかすめて通ったことを
白いヨットが
それから
ぼくは(ヨットを)探した
でも風が吹いているだけ