俺はこの鬼の中学で一番強い お前は強いよな
昨日はカマキリと見事引き分けた
袖を噛まれたのによく立ったよ 名誉の負傷だ
血は出てないけど赤くはなった
なのに泣かなかったぜ
僕はこの鬼の中学で一番聡い お前は賢いぜ
昨日は割り算の記号を覚えた
難しくて俺は泣いちゃったのに 僕の知能なら
ケーキすら二等分できる
包丁が怖くて吐くけど
鬼が恐れられたのも今は昔
愚かな人間どもはもう忘れている
もう一度この金棒の錆になりたいか
見せてやろう 我らが種族
鬼のチカラを!
たらふくビビれ人間ども
画鋲をたくさん見せてやる
しこたま慄け人間ども
目を見てハキハキ喋ってやる
たらふくビビれ人間ども
太めのスウェット履いてやる
しこたま慄け人間ども
「ガ」を強めに言ってやる
我らのように手の甲に書いて覚えろ
我らの名は「鬼の尊厳復権組織りはびり」
我らの日常は いつだって冒険
裏山に見参 大人抜きでだぜ?
うわあ! どうした?
ヨモギでコケた! 虎パン(※「すごく」の意)痛そう!
帰ろう にわかに心細い
おんぶするよ 無理だ あばらが折れる
もうダメだ 腹減った グミ食う?
噛み切れない!
しかしこのパイ生地でできた金棒が
我らの豪腕でも折れないように
もっと沢山の歌詞は
どんなピンチも我らの心を折れない
見せてやろう 我らが種族
鬼のチカラを!
たらふくビビれ人間ども
「あっ」て言った後黙ってやる
しこたま慄け人間ども
辛めの大根を食わせてやる
たらふくビビれ人間ども
「ごんぎつね」を朗読してやる
しこたま慄け人間ども
堂々とタンクトップ着てやる
念のために母さんにも覚えてもらえ
我らの名は「鬼の尊厳復権組織りはびり」
ある日噂を聞いた ある人間の高校が
人間以外の生徒を 40名募るらしい
バカめ 自ら脅威を引き入れるとは
見せてやろう 我らが種族
鬼のチカラを!
たらふくビビれ人間ども
尊厳を取り戻す日が来た
しこたま慄け人間ども
他の受験生を邪魔してでも
たらふくビビれ人間ども
聡明は我らは合格する
しこたま慄け人間ども
屈強な我らは支配する
たらふくビビれ人間ども
席替えにドキドキしないでやる
しこたま慄け人間ども
パ行も強めに言ってやる
たらふくビビれ人間ども
バディーなのに裏切ってやる
しこたま慄け人間ども
卓球部のくせに恋してやる
黄虎パン(※「最高に」の意)やべぇ高校生活の幕開け
関節を労わりながら立ち上がるぜ!りはびり!