君の息はなんと甘くて
瞳は空に浮かぶ双の宝石のようだ
まっすぐに伸びた背筋と
枕にもたれる 流れるような髪の毛
なのに僕は愛情を感じない
恋情も謝意も見えない
君の心は僕ではなく
天高くの星に向けられたみたいだ
[コーラス]
旅立つ前にコーヒーをもう一杯
コーヒーをもう一杯注いでおくれ
今から死の渓谷に降りるんだ
君の父はならず者で
方々をさすらっていたね
ものの選び方や刃物の投げ方などを
君は父から教わるのだろう
よその者が流れてこないように
彼は自分の領域を見渡す
お代わりを頼む際の
彼の声は震えていた
[コーラス]
君の母や君自身とおなじく
君の姉妹にも未来が見えている
棚には一冊も本が見当たらない
読み書きを習ったことはないのだろう
そして君の喜びは留まることを知らない
声はマキバドリの囀りのようで
だけど君の心は海原のごとく
神秘的で暗い色をしている
[コーラス]