まだ少し 離れないで
眠る花 願い ひとつ
還る場所は どこなのか
今宵 闇に 人識れず
目を覚まし
光を 求めて
あなたと巡たなら
幾年月 重ねた
罪の贖いさえも
奏でた 詩に かき消されて
降り積もる 雪の中 明日が見えない
繰り返し 聞こえる 声が囁くの
陽炎の焔が 道を照らすなら
ひとり 痕 隠しながら
歩けるから
まだ少し 離れないで
この奏が消えるまで
孤独は夜を 飲み込み
ゆくあてなき 物語
どれだけの 刻流れて
ひとり眠る 悲しみ 穿つ空葬の詩
幸せのかたちさえ見えず
それでも 歌声響かす
聞こえる その声と
永久への 安らぎは
今はまだ 遠く
記憶の欠片さえも
水面の朧さえも
あなたへの軌跡となれ
出会えたことが罪だとして
重ねた日々さえ消し去ると云うの?
星々に願いを捧げた
『いつか巡りを また手繰り寄せて』
降りしきる 雪の中で
孤独行くわ あてなき旅の結末を
終わりなき この灯繰り返し
あなたへと 続く旋律
いずれその果てまで
儚い願い事欠片でも
いつか辿りつけあなたへ