風が木々の枝を鳴らすだろう
霧が白装束でやってくるだろう
葉っぱがあたり一面
石ころの上に積もるだろう
「十月」が復讐をしにやってくるのだ
陽はほとんど差さず
僕たちは毛のセーターにその身をくるむだろう
スカーフに身を包んで
君は夕方出会うだろう
水場にまどろむ「十月」に
きっと転がっているだろう
金物のテーブルの上には
空っぽの花瓶が
空では雲がアンテナに引っかかっていることだろう
僕は君に花と
色柄のテーブルクロスを贈ることにするよ
「十月」が僕たちを捕まえないように
僕たちは丘のてっぺんまで登るだろう
「十月」が光り輝かせるものすべてを見に
両手を君の髪の毛に絡ませ
マフラーを二人でまとい
「十月」に屈服する世界を前に
きっとベンチに身をゆだねて
物思いにふけっている人たちが何人かいるだろう
空では雲がアンテナに引っかかっていることだろう
僕は君に花と
色柄のテーブルクロスを贈ることにするよ
「十月」が僕たちを捕まえないように
そしてたぶん僕たちは窓辺に
曇りガラスの落書きを目にすることになるだろう
君たちみんなは、外で遊ぶんだね
北国の子供たちのように
たぶん「十月」は向こうでおとなしくしているよ
君たちみんなは、外で遊ぶんだね
北国の子供たちのように
たぶん「十月」は向こうでおとなしくしているよ