熱帯夜
自己宇宙で憶えた唄も
機嫌損ねちゃうと途絶える
事実 認めたいから願い
事実 認めないまま眠る
でも拓いた残りの羽の意味を押し殺したのは誰
熱もこうして夜が明けることも
今まだ気付けないんだよ
行き場ない呼吸に僕が云うのは
”当たり前になってしまったよ。”と繰り返すこと
触れた太陽の向こうから
嫌いな僕が呼んでる
纏ったつもりの夜が遠ざかる程
現在が本当だって唱えれば
魔法のせいに今日は泣くんだ
この目眩ごと夢の輪郭を溶かす 熱帯夜
指に引っ掛かったままの
事実 認めないから巡る
指に引っ掛かったままの
熱がこうして夜が明けることを
今なら気付けそうだろう
行き場ない呼吸が僕に云うのは
誰がどうなろうと何度だって甦ること
錆びた太陽の向こう側
嫌いな僕が待っていて
迷った思いでも汚さないで届けるから
いつも本当だったモノにでさえ
魔法のせいと嘘にするんだ
濁ったらいとでも夢の続きをみたいだけなんだ
やがて夜は明けて
忘れかけても すぐに甦る
鈍る過程とか陰る存在も
”大事なんだ”と云うと
今の僕から目覚めえられそうで
消えた太陽の軌道の果てで
ずっと僕を待っていて正解のない日を
汚れたって届けるから
現実が本当だって思えれば
嫌いな僕も そう抱くんだ
この目眩ごと
夢の輪郭を溶かして
夢の続きを見たくて
夢の終わりを告げる 熱帯夜