ひつじ雲 あかね色 ほどけては消えてく
夕凪の風立ちぬ 止まったままの時間
泳げない僕
流れてく 夕暮れの火照り 残ったまま
転がった 河川敷 腕枕したよね
夏の強い日差し 身体中に
焼けるように ふたり 恋した
君は呼んだ 僕を呼んだ いまでも その声が
耳鳴りのように 薄く響いて
手を伸ばす 届かない
僕の声は届かない
手を伸ばす 掴みたい
君の姿が見えない
暮れてゆく 過ぎないで
遥か遠く微かに 蝉の声を聴きながら
散歩道 草むらで か細い鈴の音
目を閉じて 足を止め 君の気配 手繰る
眩しい陽炎 映る瞳に
君の影がゆらり 揺れてる
手を伸ばした おもわず この指先
君の髪を さらり 触れられず 虚空 掻いた
追いかけて 追いかけて
幻なら それでいい
僕だけに 君だけが
心の奥 いつまでも
過ぎていく 巡ってく
季節 何度 繰り返しても 僕はここにいる
真夏の光 纏って笑う
ひまわりのオレンジ 君の香り
風がそよいで 目を細めた君
堪えきれず 強く抱いた
君は呼んだ 僕を呼んだ いまでも その声が
耳鳴りのように 響き消えない・・・
追いかけて 追いかけて
幻なら それでいい
僕だけに 君だけが
心の奥 いつまでも
過ぎていく 巡ってく
季節 何度 繰り返しても 僕はここにいる
手を伸ばす 届かない
僕の声は届かない
手を伸ばす 掴みたい
君の姿が見えない
暮れてゆく 過ぎないで
遥か遠く微かに 蝉の声を聴きながら
君だけには 聴こえない