窓を開けて午後の風を
むせるほど吸いこんだ夏の日
陽ざしが今傾くのを
あなたの腕に抱かれ見つめた
幸せなんて言葉が
あるからそれと気付かずに
思い出ばかり作るのね......
あなたをいつも近くに感じて生きたい
それだけがただ願いなのに
闇にゆれる星の数に
負けないほどの熱い想いを
胸の奥でにぎりしめて
そっと時を重ねていきたい
あなたがどんな遠くを
見つめていてもかまわない
素敵な人に変わってね......
会えなくなってもいつか私の心を
あなたの色で染めるくらい
あなたがたとえ遠くを
歩き出してもかまわない
私の中に生きている
あなたの記憶の中のわがまま娘を
片すみにでも 残していて