走るバスの窓から 君は身を乗り出し
ずっと手を振りながら 何か叫び続ける
君の麦わらぼうし 風にさらわれても
きっと僕の心は 終わらない夏休み
海を抱きしめた西向きの部屋
少しこわれかけていた 扇風機
赤いウォーターメロン ほおばりながら
厚いドリルを片づけた
君と2人で撮った 写真 しおりにして
日記 書きかけのまま 終わらない夏休み
遠い蝉の鳴き声 潮が引くみたいに
早い 黄昏来ても 終わらない夏休み
入江の近くの秘密の場所で
叱られている花火を試したね
マッチするたびに 君の横顔
大人になっていくようで
恋は まるで
忘れられたパラソルみたい
古いラジオでは 次の台風
北上すると 伝えてた
バスが見えなくなって 君の名前 呼べば
なぜか わからないけど 頬に冷たい雫
君が街に帰って 秋が近づいても
今も僕の心は 終わらない夏休み
終わらない夏休み
終わらない夏休み