ゆっくりと落ちる
黄昏の向こうへ
錆びつく身体を横たえて
飛ぶ鳥を眺めていた
破り棄てた夢の切れ端
欺いた自分自身
仮面の告白を
誰が聞いてくれよう
憧れに傷ついて
虚空の中を歩き続ける
綺麗なまま灰になっていく
命をそっと抱きしめた
とまらない孤独の果てに
星も空から身を投げるだろう
この夢に弔いを
静かに堕ちる章に幕引きを
書き残すことさえ
もう思い出せないほど遠い
たった一人立ち尽くして
眩しい陽に焦がれる
最後の独白を
誰が聞いてくれよう
世界から剥がされていく
この名前を跡形もなく消して
永遠に忘れて
憧れに傷ついて
虚空へと伸ばした手のひらは
透けはじめてもう戻れない
魂を空へ解き放つ
美しい台詞ひとつが
繋ぎとめてくれた日々を思う
この夢に弔いを