木枯らし吹く頃には
ひとつひとつ
傷も消えてくよと人は言うけど
どこに言ってもあなたの影
苦しくなるの
追いかけてももう届かない
この指先は
街に突然振り出す雨
傘のない人の波
今なら誰も気づかない
私の涙にも、涙にも
前にしか進めないのなら
もう少しだけ
立ち止まっててもいいですか
時を止めて
あなたと手をつないだ道は
足早の人の涙
私の寂しさに、寂しさに