肌寒い季節の風香る落莫帯びた道
深い息纏い歩くしめやかに
いつもと同じ景色が顔色を変えて佇む
相も変わらず憂鬱を抱いたまま
いつかは忘れていくものだって
あなたが言うから寂しくなって
もう一度、もう一度
振り返りたくなる
強く、強く結んだ糸が解ける
風が吹くその度思うの
木漏れ日の中一人想うの
さよならを口にすれば
全てが此処で消えていくでしょ
いつまでも変わらずにいるよ
この先で出逢えたその時はほら
あの日と同じ様に
ただ優しく笑い合おう
あんまり見ないで
大丈夫
泣いてない
少しだけ伸びた袖に空いた穴
覗き込んだ先
私達の未来が見える様な気がした
誰にも言えないこと
本当は伝えたかったこと
もう数える度幾つも溢れ出す
いつかは大人になるからさって
あなたが言うから切なくなって
あんまり上手に笑えなくて
その瞳を見てると笑えなくて
いつかは忘れていくものだって
あなたは言うけど本当かなって
もう二度と、もう二度と
戻らない日々を
強く、強く胸に刻みつける