何も特別なことはない
手をさし出しあう二人の女
雰囲気は現れて来ている、それから
彼女たちがテーブルクロスの下でそうするとき
まわりには誰もいなくて、失うものは何もないかのように
手の肌の残っている部分は、さらにお互いの手を求めあう
隠した愛は
とはいえ、丸見えであり、それに秘めたところはない
友情のよそおいが
街へ散歩に出るときには
一方は、あれはよくないと意見を言い
他方は、それが何になるのかと意見を言う
そして、他人が意見をいうようなことは、よけいなことである
飛んでいる鳩たちを誰が止めるというのか
地面すれすれに飛んでいる
女といっしょの女
私には、そんなことをする気はない
最初の石を投げるというようなことを
もし、私がそうゆう機会に出くわして
そのとき、部屋の中で彼女たちが唇と唇を重ねているのを、私が見つけても
あえて、私は咳払いをすることすらしないだろう
私は好きでないのなら、すでに、私は何をしなければならないかを分かっている
私の石(非難)に対して、彼女らは壁を作るだろう(ということを分かっている)
飛んでいる鳩たちを誰が止めるというのか
地面すれすれに飛んでいる
女といっしょの女
一方は、あれはよくないと意見を言い
他方は、それが何になるのかと意見を言う
そして他人が意見をいうようなことは、よけいなことである
飛んでいる鳩たちを誰が止めるというのか
地面すれすれに飛んでいる
女といっしょの女
飛んでいる鳩たちを誰が止めるというのか
地面すれすれに飛んでいる
女といっしょの女