あなたと見た映画が
もうDVDになってい
時間は過ぎていたんだ
乱暴に襟首を掴んで
納得してないからね
あなたがいなくなったこと
私はわがままで
開き直ることもできなくて
あなたが幸せならいいなんて
かっこいいことも言えなくて
不幸でも隣にいたいって
言葉をまだ待ってる
肉まん 肉まん あなたがいつか
暖めてくれた指先は
肉まん 肉まん 今は震えて
何も掴めなくなった
雨の日は傘を差した
晴れの日は鳥を眺めた
曇りの日は猫と語った
雪の日は手をつないだ
あなたとの思い出が
全て棘(とげ)に変わる
一つ一つ 音に景色に
あなたが溶けているせいで
私はもう戻れないの
あなたを知らなかった頃に
肉まん 肉まん あなたが好きと
今でも強く言えてしまう
肉まん 肉まん もう一度会えたら
また暖かくなれるかな
また訪れた冬
ふと立ち寄ったコンビニ
自動ドアが開く
あなたの匂いがした