空の高みを見つめながら
貴方の側を歩いてる
古いかなしみに陽の当たる
真昼を何と名付けよう
貴方の中を泳いでる
赤黒黄金(こがね)の魚たち
ふいに水面に踊るように
奇麗なこころが見えてくる
遠い夏の物語のように
白い舟の影の中で遊ぶ
水しぶき空へ投げて
笑うだけの
こんなに寂しい水の上に
何かが降りて来たような
夏はただ眩しく輝いて
私は貴方に恋をした