窓から見える
輝く梅一輪
一輪ほどの
その暖かさ
まぶしい目には青葉
山ホトトギス
ああ初鰹
さわやか秋風の
山を回るや
あの金の声
余命
いくばくかある
今宵はかなし
命短し
窓か見える
冷えた雪の家に
寝ていると思う
寝てばかりにて
楽しいちはつの
一輪白し
この春の暮れ