一度目は遠い昔
二度目は少し前かな
人に翼はないけれど
空を飛んだと思う瞬間がある
見えた景色 忘れられないけど
もうあの高さまで上がれない
自信はどこかに落としてしまった
そんな気がしていたんだ
あの空を飛ぶために 羽を広げるために
持っていたはずの勇気も
苦しさに押されて
なくしてしまっていないか
泣きながら見た朝焼け
心を溶かす夕暮れ
そんなに遠くないんだよ
また行けるよ きっと
一度目は泣いていた
二度目はもっと泣いた
手の届かぬところに行けたとき
人は涙を堪えられないらしい
見えた景色忘れられないけど
またあの高さまで頑張るのか
何かが重くて うまく羽ばたけない
そんな気がしていたんだ
あの空を飛ぶために 羽を広げるために
持っていたはずの強さも
辛さに邪魔されて
なくしてしまっていないか
歌いたくなる青空
声にならない星空
そんなに離れてないんだよ
また行けるよ きっと
涙で滲んでゆがむ視界に映る虹色
ずっと覚えていただろう
もう一度見たくはないか
あの空を あのときを
あの気持ちをいつまでも磨いていないで
もう一度 あの高さまで
今度は あの高さを越えて
飛んでみないか