1あるいい天気の日に それとも夜だったか
私は湖のそばでまどろんでいた
その時突然 空が燃えるように見え
どこからともなく
黒いワシが現れた
2ゆっくりと ワシは翼を旋回させ
ゆっくりと ワシが回るのを見た
私のそばで 翼の音をさせて
まるで空から落ちるように
ワシは降りてきた
3ワシの目はルビーの色
羽は闇の色
ひたいは炎のように輝き
王冠をつけていた
ブルーのダイアモンドをはめた
4くちばしで 私のほおに触れ
私の手に 首をこすりつけ
それから私は彼をもう一度知った
過去を取り戻し
彼はまた来てくれた
5ワシよ言っておくれ 私を連れてゆくと言って
昔いた所に戻ろう
以前のように 子供のころの夢の中に
ふるえながら みつけよう
星々を 星々を
6以前のように 子供のころの夢の中に
以前のように 白い雲の上に
以前のように 燃える太陽が
雨を降らせ
すばらしいことが起きる
7ワシは翼の音をさせて
再び空に戻った
8 4枚の羽根 闇の色の
涙 それともルビー
私は寒かった 彼は何も残さなかった
ワシが残したのは
悲しみだけ
9あるいい天気の日に それとも夜だったか
私は湖のそばでまどろんでいた
その時突然 空が燃えるように見え
どこからともなく
黒いワシが現れた