一人の部屋は知らない世界で
知らない音と知らない色
思い出す声からずっと優しさをかき集めた
喜びが消えないように悲しいことばかり考えた
舌の上転がした夢、叙事詩、憂鬱
「見つめたらおかしくなりそう」
ねえ、どうしてあのとき君の手を握り返した?
一人の部屋は知らない世界で
知らない音と知らない色
もう一度会えたら許せるかしら
ライム味のキャンディーみたいな言葉ですら
雲の上咲くザラメ、しじまの果て
「欲しいものなんで言えない」はずなのにね
どうして君の手を握り返した
一人の部屋は知らない世界で
知らない音と知らない色
思い出すだけで消えていきそうな
ライム味のキャンディーみたいな笑顔も
一人の部屋は知らない世界で
知らない音と知らない色
もう一度会えたら許せるかしら
ライム味のキャンディーみたいな言葉ですら