黒髪の 結ぼれたる 思いには
解けて寝た夜の 枕とて 独り寝る夜の仇枕
袖は片敷く妻じゃと云うて
愚痴な女子の心も知らず しんと更けたる鐘の声
昨夜の夢の今朝覚めて 床し懐かしやるせなや
積もると知らで 積もる白雪